大豆イソフラボンって薄毛対策に効果ない?実はエクオールがカギ

女性ホルモンと似た働きをすると言われるイソフラボン。
このイソフラボンが多く含まれる身近な食品が大豆です。
僕の友人には薄毛の対策として豆腐や納豆など大豆製品をたくさん食べてる人がいますし、
また最近ではこの大豆とカプサイシンがIGFというアンチエイジング効果や薄毛の改善に役立つ成分を生成することがわかっています。
なので薄毛対策として大豆とカプサイシンの多く摂れるキムチ納豆や豆乳+トウガラシの料理などを推奨してる人も多くいます。
僕自身もそこまでではないにしても、薄毛対策にそこそこ豆腐や納豆などを積極的に食べていた時期がありました。
ただ、最近になってこの大豆のイソフラボンについて調べていたら、もしかしたら薄毛対策に全く効果がないことがあるかも・・・と思うようになってきました。
たしかに研究結果では大豆のイソフラボンがジヒドロテストステロンを抑制することがわかっています。
しかし・・・
ダイズイソフラボンと女性ホルモン
僕も男性ホルモンが多いタイプなので、過去女性ホルモンをたくさん摂れば男性ホルモンを抑えて薄毛対策になるんじゃないか?と思って調べたのがこの大豆のイソフラボンだったんです。
大豆なら気軽に摂取できますのでこれが有効なら豆乳飲んで納豆食べまくろうと。
たしかに大豆イソフラボンは、エストロゲンという女性ホルモンと同じような働きをしてくれることから良く飲まれていますが、実は、イソフラボンには2型5αリダクターゼの抑制効果があり、DHTの生成を抑制してくれるといわれています。
また、現在育毛サプリには割とこの大豆イソフラボンが配合されていますのでそれなりに効果が期待できるものだと思います。
ここまで読むと確かに大豆イソフラボンって薄毛に効果あるじゃん!って思うと思いますよね。
はい、確かにそうなんです。
でもご注意ください、大豆を食べても全く意味のない人がいるんです、もしかしたらあなたもそのタイプかも・・・・。
大豆パワーの恩恵を受けれるのはエクオール?
この大豆イソフラボンのパワーですが最近の研究で個人差があるということが明らかになっています。
食事から摂った大豆イソフラボン(ダイゼイン)は腸から吸収されますが、そのときに、「ダイゼイン」という成分のまま吸収される人と、「エクオール」という成分として吸収される人がいます。
この違いによってイソフラボンの健康効果に差がうまれ、エクオールとして吸収される人の方がより高いエストロゲン活性を持つことがわかってきました。
なぜこのようなことになるのか?ヒトの大腸には様々な腸内細菌が棲んでいますが、その中に、大豆イソフラボン(ダイゼイン)をエクオールに変換してくれる「エクオール産生菌」と呼ばれる腸内細菌が見つかり、このエクオール産生菌がいる(活動している)かどうかが重要だということがわかりました。
要するにエクオールができやすい人、そうじゃない人がいるわけです。
なぜエクオール産生菌が活性化してる人とそうでない人がいるのか?という理由ははっきりはわかっていませんが、どうも子供のころから大豆をよく食べる習慣の多い人の方がエクオール産生菌が腸内環境に多いということです。
日本人の2人に1人がこのエクオール型と言われていますが、調査の結果最近の若い人に限ってはエクオール型は20~30%しかいないことがわかっています。
詳しいことはまだわかっていませんが食生活の変化が原因ではないかと考えられています。
とはいえ、「じゃあエクオールが薄毛と関係あるのか?」
と言われるとまだそこまではわかっていません。
ただし・・・
エクオールの関係を国別に見てみたら・・・
ちょっと気になるのがエクオールの多い人少ない人の関係。
先ほど書いたように最近の若い人は食生活の変化なのかエクオールを作れる人が20~30%となっており、エクオールが作れない人が昔よりも増えているんです。
実は日本の薄毛の上昇率は確かに1978年の薄毛調査の時と比べて日本人の薄毛率は18パーセントから26パーセントと上昇しています。
なにか関係あるのでしょうか?
さらに国別の大豆摂取量をみていきましょう。
日本よりも薄毛の人が少ないと言われてる韓国、中国。
実はこれらの国は調査により日本人よりもエクオールを作れる人の割合が多いと言われています。
日本の薄毛率が26パーセント程度と言われるのに対して中国韓国は18~20%
一方薄毛率が40%以上ととても高いと言われる白人層を見てみるとエクオールが作れる人は少なくなり、欧米人では20~30%といわれています。
面白いのは薄毛率が少ないと言われるインド人やアラブ系の人。
エクオールについては調査結果はわかりませんが、彼らの子供のころから食べてる料理は大豆などの豆類が主食です。
インド料理もカレーにはふんだんに大豆などの豆類が使われており、豆類とのかかわりが多い食事をしています。
こう見るとエクオールがもしかしたら薄毛に関係してるかも・・という感じもしてきます。
もちろん薄毛の原因は遺伝や生活週間も大きく関係していますし、大豆を食べたりエクオールの問題だけではないと思います。
でもこうやってみるともしかすると大豆イソフラボンを効率よく女性ホルモンに変えれるかどうかは薄毛の体質に関係性があるのかもしれませんね。
このエクオールについてはまだまだ研究段階だそうですが、実はエクオールができやすいかの検査もできますので気になる人は調べてみるのもありかもしれません。
じゃあ大豆取らない方がいいの?
じゃあ大豆は薄毛予防に効果がないか?というとそんなことはありません。
そもそも日本人の2人に一人、若い人でも3人に一人はこの大豆のイソフラボンパワーの恩恵を受けられるわけです。
それに栄養的にも大豆が育毛に良いのは間違いありません。
大豆にはアミノ酸、タンパク質が含まれているので髪の栄養となる成分が豊富です。
皮脂の原因となる脂質も少ないし髪にとっては悪いことはないので大豆による薄毛対策は間違いではないと思います。
とはいえ、女性ホルモン優位になったからと言って髪が生えてくるわけではありません。
これは薄毛治療に使用されるフィナステリドを見るとわかりやすいですね。
フィナステリドは薄毛の原因となるジヒドロテストステロンを抑制するお薬です。
フィナステリドを使用すると薄毛の進行は止まりますが、発毛はあまり期待できません。
勘違いしてる人が多いのですが、
薄毛の進行を止めることと発毛は別です。
薄毛の進行を止めると毛が生えてくると考えてる人が多いのですが、一度DHTによって減ってしまった髪の毛はなかなか簡単に生えてきません。
つまり、薄毛からフサフサに頭皮を復活させるには
・薄毛を止める
・薄毛で減った毛を増やす
この二つをする必要があります。
これをすると…

これが…

こうなり…
こうなるわけです。