ビタミンC(アスコルビン酸)で薄毛は治る?ハゲとビタミンC

こんにちはハゲクマです(*´ω`*)
ビタミンCは肌などに直接塗るとコラーゲンを作ることから髪の毛に良いといわれています。
このため「ビタミンCが薄毛に良い」「ビタミンCで髪の毛が生えてくる」という話を一部の広告で見かける人も多いのでは?
実はこのビタミンCと薄毛に関する話が増えたのはとある研究機関の発表によるもの。
2016年に医科歯科大学の発表で「薄毛の原因はコラーゲンの不足が関係してる」ということが発表され世間を騒がせました。
これはコラーゲンが不足すると毛母細胞がが髪の毛をつくれなくなり結果として禿げていくというもの。
この発表に便乗してか、「コラーゲン生成のためにビタミンCを塗ればハゲが治る」ということやたら書いてる育毛剤がチラホラ。
確かにビタミンCはコラーゲンを生成してくれますし髪にも良いでしょう・・・が、
じゃあ薄毛が治るか?と言われるとかなり疑問…と思うことが多いんですよねぇ・・。
どう考えてもビタミンCを塗ったり大量に摂取したからAGAの人の薄毛が治るということはないと思います。
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ビタミンCはどんな効果があるの?
化粧などに詳しい人は良く知ってるかもしれませんが、ビタミンCは肌のコラーゲンを作ってくれます。
しかもこれは飲むより直接肌にビタミンを塗る方がいいと言われています。
これ以外にもビタミンCの効果としては美白・美肌効果や骨を丈夫にする作用や、免疫力強化などがあります。
また、血管・皮膚に必要となるコラーゲンの生成を助けることから薄毛予防に良いと言われていますが果たしてどうなのでしょうか?
・ビタミンCを直接塗るのは確かに良いが
実はビタミンCって肌に直接塗る方がシミ対策などに良いという話はよく聞きます。
というのもビタミンCは紫外線によるメラニン生成を抑制したり、沈着したメラニンを淡色したり、活性酸素を抑制したりします。
なので髪にとって悪いものでは決してありません。
しかし実際にビタミンCを頭皮に塗ったところで毛は生えてくるものかというとこれはどうも首をかしげてしまいます。
また後述しますがあくまで天然ビタミンの話で、人工ビタミンであるアスコルビン酸が髪に良いかどうかはわかりません。
ビタミンCで生えてきた検証や結果、ブログはほぼない
育毛ブログはたくさんありますが、ビタミンCを塗って髪が生えてきたというブログを見かけることはほとんどありません。
あっても芸能人のステマみたいなやつばかりなんですね。
そもそも、前述の医科歯科大の発表ではビタミンCが頭皮に良いなんて全く言われてないんです。
もしビタミンCが育毛と深く関係してるならビタミンC(アスコルビン酸)というのは原価がめちゃくちゃ安いですから、どこの育毛剤メーカーも入れまくってるはずなんですよね。
また髪が生えてくるほどビタミンCが髪にとって良いものであればやっぱりどこのシャンプーメーカーもビタミンCをシャンプーに入れまくってるはずです。
でもあんまりないですよね。
また、「ビタミンCで髪の毛が生えてきた!」なんて話は海外に住んでた僕でもほとんど聞いたこともありません。
ホントに効果があるなら、レモンなどをはじめとした果実にビタミンCは大量に含まれてますのでどっかの国の言い伝えや民間療法であるかもしれませんが、残念ながらビタミンCで毛が生えてくるなんて話はどこの国でも聞いたこともありません。
まあ一応コラーゲンを作る効果があるので髪の毛がツヤツヤになるとかならわかりますが、生えてくるというのは無理だと思います。
・ビタミンCのほとんどは石油から作られたアスコルビン酸
さっきも少し書きましたが、そもそもビタミンCってめちゃくちゃ原価が安いんです。
なぜかというと市販のビタミンCの大半はアスコルビン酸という石油由来の人工ビタミンC、つまり化学薬品です。
アスコルビン酸は非常に安いので肉などが古くなったりした場合にお肉にふりかけると鮮やかな色が元通りに戻るしろもの。
一キロ数百円程度で手に入るものなんで酸化を防ぐ酸化防止剤としてよく使われます。
つまり食品添加物ですね。
またペットボトルのお茶などに入ってるビタミンCもお茶のビタミンじゃなくて、単に酸化防止剤としてのアスコルビン酸のことなのです。
アスコルビン酸は体に良いどころか、肝臓に負担がかかったり大量に使用することで脱毛などの副作用も報告されているのでそもそもが頭皮にいいのか?という感じもします。
脱毛を防ぎ、毛を生やすのはビタミンCでは無理?
AGA治療について調べた人、薄毛について詳しい人ならわかると思いますが、薄毛の対策は発毛と毛が抜けるのを抑えることがポイントです。
AGAは、テストステロンが5αリダクターゼと結びつくことによって、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換されるのが原因で起こります。
そしてこの薄毛対策としてAGA治療などで使用されるのは主にミノキシジルとフィナステリド(プロペシア)というお薬です。
※写真はミノタブですがAGA治療の場合は頭皮に直接塗るいわゆる塗りミノを使用します
ミノキシジルには発毛効果があり、フィナステリドには5αリダクターゼの働きを抑制する効果があります。
つまり、ジヒドロテストステロンによって毛が抜けたり、毛が弱弱しくヒョロヒョロになるのを防ぐ、そして発毛させることでようやく毛が生えてくるということです。(それでも完全に戻る確率は低い)
つまりビタミンCだけではビタミンCがどんなに浸透しようが体に良かろうが根本解決はしてないと思われます。
あくまで「頭皮にはそれなりに良いよ」程度?
結論はいいかもしれないが実際のところ他の方法で育毛した方がまだマシなんじゃないか?という感じです。
前述のコラーゲンで髪の毛が生えてきたという大学の研究発表でも「コラーゲン不足にビタミンCがいい」「ビタミンCで生える」なんて一言も出ていません。
わざわざこんな回りくどいことしなくても生えてくる実証がされて、なおかつ副作用のないものってすでにいくつかあるわけです。
ビタミンCはあくまでアロエやゴマ、卵黄などのように「頭皮に良いよ」「頭皮の健康にいいよ」的なものであって男性の薄毛の原因であるAGAや薄毛そのものを解消するものではないと思います。
個人的にはビタミンCだけでは発毛効果や、ジヒドロテストステロンなどの薄毛の原因への対策としてはかなり弱いというのが結論です。
どうしてもビタミンCが気になる人は美容にも良く、肌との親和性もよく、浸透しやすいレモン果汁などを毎日頭皮に塗っておけばいいと思います。
ただ、個人的にはそんなのんびり気長に待つ間に髪の毛そのものがどんどん退化していくので、別の方法で薄毛対策します。
わざわざビタミンCというあやふやなものに頼らなくてもちゃんとした方法をすれば髪はしっかり生えてきます。